金沢21世紀美術館のワークショップイベントにゲスト出演します。
聴く、見る、場所を共に感じる音楽パフォーマンスをつくる1週間
足立智美とともに一緒につくるワークショップ
20世紀の音楽に大きな影響を与えた作曲家ジョン・ケージ(1912-1992)。彼は《4分33 秒》という曲で知られています。4分33 秒の間、演奏者がピアノの前に座って何も弾かない、何も音を出さない。ここでは、音楽がどうやって成り立つのかという問い自体が作品化されています。演奏者が音を出さなくても、始まりと終わりがあり、それを聴く人がいる。どんな場所でも何らかの音は常に聞こえている。それだけで音楽になるのではないのか。この着想には、ケージが鈴木大拙(1870-1966)から学んだ禅の思想の影響があります。
ケージが最晩年に作ったのが《ユーロペラ》というオペラです。オペラ歌手が各々ばらばらにアリアを歌い、その歌声がどんどん重なり合っていく。歌手が舞台にいて、それを見る人がいて、いろんなものが共存していく空間が作品となるという考え方です。 今回のワークショップではこの《ユーロペラ》を参照しながら、参加者が即興演奏をベースに、ある空間を共有し、お互いを見聞きしながら様々なことを同時に起こしていくパフォーマンスを作ります。この空間には、演奏する人もいれば、ただ歩くだけの人もいるでしょう。さらに、《ユーロペラ》に登場する本物の蓄音器も設置されます。
誰もが参加でき、何でも起こりうるような音楽作品は作れないだろうかという実験を、参加者と一緒に考えなが ら一週間をかけて作っていき、そして最終日にはゲストの音楽家を交えて集大成としてのパフォーマンス公演を行います。
期間:ワークショップ 10月5日(火)〜9日(土)、パフォーマンス公演 10月10日(日)
会場:金沢21世紀美術館 シアター21 館内無料交流ゾーン(屋外の広場含む)
お問い合わせ:金沢21世紀美術館 交流課 TEL 076-220-2811(火〜日 10:00-18:00)
主催:金沢21世紀美術館[公益財団法人金沢芸術創造財団]
助成:文化庁「ARTS for the future!」補助対象事業、公益財団法人野村財団
協力:金沢蓄音器館
ワークショップ 10月5日(火)〜9日(土) 11:00〜16:00
1日だけでも複数日の参加でもOK。毎日参加メンバーによってワークショップの内容も変わります。ワークショップの終わりには美術館交流ゾーンで一般来館者の方々に見ていただくパフォーマンスのミニ発表も実施します。なお、10/9(土)のワークショップ参加の方のみ、10/10(日)12:00からのワークショップ及びパフォーマンス公演にご出演いただけます。(出演は任意)
会場:金沢21世紀美術館シアター21及び交流ゾーン(予定)
講師:足立智美
定員:各日最大10名
参加費:無料
参加条件:
・中学生以上
・音楽の知識がある程度ある(五線譜がなんとなく読めるくらい)
・持ち運びのできる楽器あるいは何か音の出るものを持参できる
・声と身振りも使います。音楽だけでなく、演劇やダンスなどのバックグラウンドのある方も歓迎です
お申込み:お申し込みフォームはこちら
※ワークショップは新型コロナウイルス感染拡大防止対策を十分に行って実施します。
パフォーマンス公演 10月10日(日) 14:00〜16:00
会場:金沢21世紀美術館シアター21
料金:500円(当日現金のみ)
定員:42名(入場先着順、途中入退場自由)
※事前予約不要
※当日はライブ無料配信も行います
総合演出・指揮:足立智美
出演:10/9(土)ワークショップ参加者及び
ゲスト音楽家:
池田洋一郎(創造研究家、プロデューサー、ミュージシャン)
上野賢治(フルート・作曲 )
島田英明(ヴァイオリン)
竹澤悦子(地歌箏曲家)
般若佳子(ヴィオラ)
美術:方野公寛(十月のオクトパス)
蓄音器操作:八日市屋典之(金沢蓄音器館 館長)
技術監督:合田義弘
音響:城下寛
映像配信:前伊知郎(+FACTORY)
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